アブハズ語

アブハズ語
アブハズ語(アブハズご、アブハズ語: Аҧсуа бызшәа)は、ジョージア国内のアブハジア自治共和国で主にアブハズ人によって話されている言語である. アブハジア内の話者数は約10万人.

系統的には北西コーカサス語族(アブハズ・アディゲ語族)に属する. この語族に属する言語には、ほかに北コーカサスに分布するアバザ語、アディゲ語、カバルド語がある. なお、トルコ国内で話されていたウビフ語も同じ系統であるが、1992年に死滅した.

方言によって異なるが、60前後の子音を持つ. それに対して、母音音素は広母音と狭母音の二つしかない. ただし実際には異音化で6つの母音が現れる. 文法面では能格言語であり、膠着語である. 名詞類の形態法が非常に単純であるのと対照的に、動詞は数多くの接頭辞や接尾辞によるきわめて複雑な派生・屈折を行う複統合的な面もある.