西サハラ (Western Sahara)
帰属については議論があり、亡命政権であるサハラ・アラブ民主共和国とモロッコ王国が領有を主張している. 国際連合の「非自治地域リスト」に1960年代以来掲載されている.
多くの地域をモロッコが実効支配しているが、モロッコによる領有権の主張は大多数の国から認められていない. サハラ・アラブ民主共和国は「砂の壁」の東側の地域を実効支配し、アフリカ諸国と中南米諸国を中心に国家として承認されている. しかし、欧米や日本などの先進諸国はモロッコとの関係上からサハラ・アラブ民主共和国を国家としては承認しておらず、また同国は国際連合にも加盟できていない. モロッコとサハラ・アラブ民主共和国それぞれの実効支配地域については砂の壁の項を参照.
スペイン領時代にはスペイン領サハラと称された. 亡命政府の名称はサハラ・アラブ民主共和国(サハラ・アラブみんしゅきょうわこく)で、その略称 “SADR” は英語名“Sahrawi Arab Democratic Republic”の頭文字から採られたものである.
国家承認が存在する為「事実上の国家」(国家承認を得た国連非加盟の国と地域の一覧)として扱われている. そのような事情から日本国内で発行された世界地図では、この地域(西サハラ)が白く塗装されている事が多い.