ウォロフ語

ウォロフ語
ウォロフ語(ウォロフご、Wölöf)は、セネガル、ガンビア、モーリタニアにかけて住むウォロフ族の言語である. 話者が最も多いのはセネガルで、人口の40%を占めるウォロフ族だけでなく、他の民族語以外にも話者が多い. 都市部では「ダカール・ウォロフ語」(ダカールはセネガルの首都)という、文法が簡略化され、フランス語、英語、アラビア語の混ざった言葉が話されている. セネガルの公用語でもあるフランス語で古くは Ouolof と表記されたが、近年では英語とともに Wolof というつづりが一般的である.

* セネガル:母語話者が人口の40%の320万人、他40%が第二言語話者. ダカール、サンルイ、カオラック西部にかけて広がる. 東部やカザマンスでは少ない.

* ガンビア:人口の15%の20万人が第一言語話者であるが首都のバンジュールで50%に達するため人口は少ないが社会的に影響力が強い.

* モーリタニア:人口の7%の18万5000人が話者で南岸部に限られる.

セネガルとモーリタニアのウォロフ語と、ガンビアのウォロフ語は、異なる書記法が用いられている上、借用語としてそれぞれの旧宗主国の言語(フランス語と英語)を使用されている. しかし、いずれも話し言葉では互いに理解が可能である.

特にセネガルは国内に20 ほどの⺠族語が存在しているが、公⽤語のフランス語にも増して、国民の9割以上がウォロフ語を理解して話すことができるという状況にある. このウォロフ語の「超民族語」的状況は「ウォロフ化」(wolofization)とも呼ばれている.

  • ガンビア
    ガンビア共和国(ガンビアきょうわこく、Republic of the Gambia)、通称ガンビアは、西アフリカ西岸に位置する共和制国家. イギリス連邦加盟国であり(2018年に復帰 )、西はガンビア川の河口がある北大西洋に面している. 陸地部分の国境はすべてセネガルと接している. 言い換えれば、海に面した西側以外でセネガルに取り囲まれている. 首都はバンジュールで、最大の都市はセレクンダである.

    公用語である英語では Republic of the Gambia. 通称 Gambia.
  • セネガル
    セネガル共和国(セネガルきょうわこく、République du Sénégal )、通称セネガルは、西アフリカ、サハラ砂漠西南端に位置する共和制をとる国家. 北東にモーリタニア、東にマリ、南東にギニア、南にギニアビサウと国境を接している. また、ガンビア川の岸に沿った細長い国土を持つガンビアとも国境を接し、セネガルは同国を陸上から囲んでいる. これによってセネガルの南部のカザマンス地方は、残りの地域から隔てられている. 西は大西洋に面し、カーボベルデと海上の国境を接している. 領内にはアフリカ大陸最西端で、カーボベルデの国名の由来となっているベルデ岬を抱えている. セネガルの経済的・政治的首都はダカールである.

    セネガルは旧世界(アフロ・ユーラシア)の大陸部における最西の国である.
  • モーリタニア
    モーリタニア・イスラム共和国(モーリタニア・イスラムきょうわこく、الجمهورية الإسلامية الموريتانية)、通称モーリタニアは、アフリカ北西部に位置する共和制国家. 北西に西サハラ(サハラ・アラブ民主共和国)、北東にアルジェリア、東と南にマリ、南西にセネガルと国境を接し、西は大西洋に面する. 大西洋沖の西にはカーボベルデが存在する. 首都はヌアクショットである. 2015年の人口は約406.8万人.

    アフリカ世界とアラブ世界の一員であり、アフリカ連合とアラブ連盟に加盟している. アラブ・マグリブ連合にも加盟しており、広義のマグリブ諸国に含まれる.