北マリアナ諸島 (Commonwealth of the Northern Mariana Islands)
北マリアナ諸島は、1945年まで日本の委任統治領である「南洋諸島」を構成していたが、戦後、米国の信託統治下の太平洋諸島信託統治領となった.
その後、ともに太平洋諸島信託統治領を構成したパラオ・マーシャル諸島・ミクロネシア連邦が米国と自由連合関係にある独立国となったのに対し、北マリアナ諸島は米国の自治地域であるコモンウェルスとなった. 北マリアナ諸島の住民は、米国の市民権を有する.
州とは異なり連邦税の納税義務を持たず、合衆国大統領選挙の投票権もない. ただし二大政党の合衆国大統領予備選挙では州同様の代議員選出権があり、大統領候補者指名に加わることができる.
合衆国議会の議員選挙権も無く、首都ワシントンD.C.に北マリアナ政府代表が常駐するにとどまっていたが、2008年よりオブザーバーの資格で合衆国下院の委員会に代表委員を送ることが認められるようになった.
「北マリアナ諸島連邦」と日本語訳されることがあるが、連邦制を敷いているわけではない.