ハンガリー (Hungary)
ハンガリーの国旗 |
国土の大部分はなだらかな丘陵で、ドナウ川などに潤される東部・南部の平野部には肥沃な農地が広がる.
正式名称はハンガリー語で Magyarország. カタカナの大まかな発音は「マジャロルサーグ」. 通称、Magyar (マジャル).
日本語の表記はハンガリーであるが、20世紀中盤まではハンガリアと表記する例も散見した. 漢字表記では洪牙利で、洪と略される. 中国語では、ハンガリーのフン族語源説が伝えられて以降、フン族と同族といわれる匈奴から、匈牙利と表記するようになった.
ハンガリー語で「ハンガリー」もしくは「ハンガリー人」を指す名詞「Magyar」は、日本の教科書などにおいて「マジャール」と誤ってカタカナ表記されているものが見られるが、どの母音も伸ばさずに「マジャル」と表記・発音するのが正しいカタカナ表記となる. ハンガリー語では長母音の場合は母音字にエーケゼット をつける規則があるため、そうでない場合は長母音ではない(「Magyar」であって「Magyár」でないため、長母音として発音しないのが正しい).
歴史上、ハンガリー王国は多民族国家であり、今日のハンガリー人のみで構成されていたわけではなかった. そのため、その他の民族とハンガリー民族を特に区別する際に「マジャル人」という表現が用いられることがある.
「ハンガリー」の語源として一般に認められているのは、俗説にある「フン族」ではなく、7世紀のテュルク系のオノグル (Onogur) という語であり、十本の矢(十部族)を意味する. これは初期のハンガリー人がマジャール人7部族とハザール3部族の連合であったことに由来する. 「ウンガーン」()、「ウンガリア」()に見られるように、もともとは語頭のhがなかった.
2012年1月1日より新たな憲法「ハンガリー基本法」が施行され、国名が変更された.
* 1920年 - 1946年 ハンガリー王国(Magyar Királyság (マジャル・キラーイシャーグ))
* 1946年 - 1949年 ハンガリー共和国(Magyar Köztársaság (マジャル・ケスタールシャシャーグ)